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2010年5月 3日

身体化された読書

ニュースを流し読みしてたらこんな記事を見つけたのでエントリ.電子書籍の登場で読書は変わるか,という問いに私なら違った意味で「たぶん変わらない」と答えますという話です.

--たとえば、キンドルに日本語版が出たら、私たちの読書は変わるだろうか。

◆日米では、読書習慣や出版文化が明確に違う。しかもそれは急には変わらない。米国人にとって「読書は消費」だといわれており、バカンスに本を4~5冊持って行き読み終わったら捨てて帰る人が多いという。日本人は紙質や装丁にこだわり、読み終えても取っておく人が多い。米国で成功したから日本でもというのは、分析が足りないと思う。

(電子書籍:「元年」出版界に危機感 東京電機大出版局長・植村八潮さんに聞く - 毎日jp(毎日新聞) より引用)

引用したあたりの話については概ね同意するものの,言い足りないんじゃないかなと思うところがあったのでここではちょっと違った視点から考えてみました.ポイントは読書を「身体化された活動」として考えるということ.(電子書籍のほうがいい!とか,紙以外は認めない!とか,読書の本質とは!みたいな,そういうことを言うつもりはまったくありませんので念のためお断りしておきます.)

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2008年7月 3日

論文・レポートでのコピー&ペースト検知

学生らがインターネット上の情報をコピーし、リポートや論文に張り付けて(ペースト)盗用する、いわゆる「コピペ」検出のため、米国の教育現場で広く利用されている不正摘発ネットサービスが秋にも、日本語への対応を始める。

(FujiSankei Business i. 産業/「コピペ」摘発サービス上陸 学生論文不正許さん ネット盗用、瞬時判定より引用)

いわゆるコピペって世界的に問題視されてるんですね.アメリカの教育現場ではすでに広く利用されているとのことですが,摘発するだけで終わっちゃもったいないよ?ということでエントリ.

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2008年6月 4日

必要なのは制度の検証では? : 法科大学院の底上げ検討

司法試験の合格者数増加に伴い、法曹の質の低下が懸念されている問題で、政府は法科大学院で教える最低限の内容を示す「コア・カリキュラム」策定の検討に入った。
 法科大学院ごとに異なる教育内容の大部分を共通化し、教育の質を保証し向上させようとするものだ。中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)で検討を進め、今後2年間で結論を出す方針だ。

(YOMIURI ONLINE: 法科大学院の底上げ検討,必須科目の拡充を軸により引用)

「法曹の質の低下が懸念されている問題」とか言ってますけど,ほんとにそうですか?

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2008年4月18日

ろう映画ってなんだろう

「きこえる人(聴者)が制作したものです」と映像の冒頭にあるように,ろう者の大館信宏さんが制作したろう映画の撮影現場や上映会を,聴者の河原由香里さんが取材して作ったドキュメント.11分ほどの短いドキュメントですが,よいプログラムだと思いました(手話通訳の字幕がもうちょっとちゃんとしててもいいんじゃないかなとは感じましたが).

大館さんがやっているプロディアはデフ・ムービー・エンターテインメントを広げていこうという理念のもとで活動している映画制作団体ですね.直近の上映会が大阪のようで,ちょっと足を運ぶには遠いのが残念ですが,こちらでやる機会をみつけて行ってみたいなと思いました.作品の持っている視点もデフ・ジョークをテーマにしたもののようで,おもしろそうです.

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2008年4月12日

実名で何かを書くことの意味

日経BP:企業経営に生かすBlog道以下の記事について.ちょっと長いです.

  優秀な学生と若手社会人と接して今更ながらに驚いたのは,実名でブログ発信をしたり,先輩諸氏に堂々とメールを出したりできない「ビビリな若者たち」が多かったことです。LabITの会でご一緒したグーグル シニアプロダクトマネージャの及川卓也さんも指摘されていた通り,実名でブログ発信をしなければ検索した時にヒットせず,「存在していないのも同じ」なのです。

(日経BP:企業経営に生かすBlog道「ビビリな若者たちよ!! 実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!!」より引用)

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2008年2月15日

AO入試は大学の力になるか

入試シーズン真っ只中の2月ですが,こんな記事が出ています.ちょっと気になったのでご紹介.

 面接などを重視して合否を決めるアドミッション・オフィス(AO)入試について、廃止を含む見直しの動きが国公立大で広がっている。九州大法学部は、通常の学科試験を受けた学生よりも入学後の成績が低い傾向があるとして、2010年度入試から廃止する方針を決定。筑波大や一橋大も一部で廃止を決めた。AO入試を導入する大学は私大も含めて増え続けているが、「学力低下を招く」との批判も出ており、AO入試は転機を迎えつつある。

(asahi.com : AO入試,廃止の動き 九大・筑波大など 「成績低い」-教育より引用)

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2007年12月26日

DoCoMoがGoogleと提携

ちょっとびっくりしたニュースだったのでご紹介.

NTTドコモはインターネット検索世界最大手の米グーグルと提携する。来春にもグーグルの検索やメール機能をドコモの携帯電話向けネットサービス「iモード」に組み込むほか、グーグルの技術を活用した新機能の開発や新型端末の導入を検討する。ドコモは自社で通信のインフラからサービスまで一貫して手がける路線を転換。iモードを事実上他社に開放して携帯とパソコンが垣根を超えてサービスを共有できる環境を整え、KDDIなど競合他社に対抗する。

(NIKKEI NET(日経ネット):企業ニュース-企業の事業戦略、合併や提携から決算や人事まで速報 より引用)

DoCoMo x GoogleDoCoMoの,これは英断でしょうね.自分でなんでもかんでもやらないということだけではなくて,それが他社にiモードを開放することになってもよいという判断をしたことについて,そう思います.

ただ,ひとつ気になるのは国内の携帯端末サービスがGoogle一辺倒になるかもしれないけど,それはいい選択なのかどうか,ということ.ユーザーに選択の余地が無くな(ってしまうかもしれない状況に陥)るのはあまり歓迎できることではないんじゃないかなと思うわけです.デスクトップ環境と携帯端末とのサービス共有ということが目的なのであれば,例えばYahoo!があるし,gooがあるし,excite!があるし,livedoorがあるし,MSNがあるし,という感じでいろいろな他の選択肢があるはずなんです.ユーザーにとってはそういう自分の好きなもののなかから選択して使えるほうがいいはずだし,国内のサービス業者(DoCoMoも含めて)にとってもチャンスにつながるんじゃないかなぁと.

短期的には他社も対応していかざるをえないのでしょうが,中・長期的に考えてみて,GoogleあるいはDoCoMoのひとり勝ちにならないよう,選択の幅を広げる方向にもっていって欲しいなと思いました.

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2007年12月18日

生産的な議論にはなりませんでした

 「ダウンロード違法化」が不可避に——12月18日に開かれた、「私的録音録画小委員会」(文化庁長官の諮問機関・文化審議会著作権分科会内)で、「著作者に無許諾で動画や音楽をアップロードしたサイト(以下「違法サイト」)からのダウンロード」を、著作権法30条で認められた「私的使用」の範囲から外し、「違法サイトと知ってダウンロードした場合は違法とする」という方向性がまとまった。

私的録音録画小委員会:反対意見多数でも「ダウンロード違法化」のなぜ (1/2) - ITmedia Newsより引用)

ダウンロードこの議論にはずっと注目していていろいろなところの記事を追っかけてきましたが,この度めでたく方針が決まったとのこと.皮肉です.納得がいかないので,言いたいことを言います.

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2007年11月21日

あなたも,わたしも

日本に入国する外国人に指紋採取と顔写真の提出を義務付ける改正出入国管理・難民認定法が20日、施行された。テロリストが偽造旅券を使って入国するのを防ぐため、指紋をスキャナーで読み取り、顔写真を撮影する個人識別システムを導入したのが特徴。新システムは同日、全国の空港と港で一斉に運用が始まったが、日本弁護士連合会などは「プライバシーの侵害だ」などと批判している。

(NIKKEI NET(日経ネット):社会ニュース-内外の事件・事故や社会問題から話題のニュースまで より引用)

「外国人」の指紋今日はこのニュース.とても哀しい気分です.

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2007年11月13日

結論を急がないで考えてみる

連載「溶けゆく日本人」第4部のテーマは「快適の代償」。日々向上する生活の便利さの半面で、皮肉な現象が次々に起こっている。そんな「代償」を追う。

(【溶けゆく日本人】快適の代償(1) 待てない人々 数分間でイライラ - MSN産経ニュース より引用)

mobile phone様々な場面でいろいろなことが便利になっていく(高速化していく)一方で失われていくものがあるのではないか,というのは主張としてはわからなくもない.ただ,主張をそのまま受け入れてしまっては面白くないので,ここではとりあえず「待てないのはほんとに快適さの代償なの?」と言ってみます.

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2007年9月14日

固形ラード

この記事を読んでいて思ったことが1つ.参院選前後が特に顕著だったように思いますが,自民党,ほとんど死んでましたよね.やることなすこと批判を浴びないものはなかったという意味ではなくて,活力が失せていたというか.TVなどのメディアに出て来るのをたまに見かけても皆さんどよーんとしていた印象があります.

ところが先日の辞任を受けて総裁選の話題が出て来るやいなや,あっという間に息を吹き返しましたね.各派閥内外で,協定を結ぼうとしたり候補を擁立しようとしたり,いろいろと交渉が行われているらしいというのは報道にあるとおり.ほんの少し前に末期的様相を見せていた人たちとは思えないほど精力的に活動しています.実際のところ大きな問題なのでしょうし,早急に対応するべき状況なのは確かにそうかもしれません.ただ,ここ数日の彼/彼女らを見ていると,とても脂ぎっていて,触ると手がベトベトになりそうな,固形ラードを見ているような気分になります.

派閥・密室・談合政治は嫌だとかそういうことよりも,というかむしろそれはどうでもいい話(私は必ずしもそれらが悪だとは思っていません)で,あまりの気色の豹変に呆気にとられたというのが率直な感想です.

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IBM: BSLの翻訳システムを開発

米IBMは9月12日、話し言葉を自動的にブリティッシュ手話(British Sign Language、BSL)に翻訳するシステム「SiSi(Say It Sign It)」を開発したと発表した。SiSiが訳した手話は、「アバター」が表現する。
音声認識モジュールが話し言葉をテキストに変換し、SiSiが手話に翻訳、アバターの動きに転換するという仕組みだ。
手話で話すアバターは、PCやテレビ、会議室のディスプレイなどのコーナーに表示され、ユーザーは表示サイズやアバターの外見を設定することができるという。
手話をするアバターと特殊な動作をアニメーション化する技術は、イーストアングリア大学の開発、手話のデータベースはRoyal National Institute for Deaf People(RNID)の開発によるもの。SiSiはIBMの世界的な学生インターンプログラム「Extreme Blue」の一環として、IBM Hursleyのリサーチチームにより英国で開発されている。

(IBM、話し言葉を手話に翻訳するシステムを開発 - ITmedia News より引用)

実物,見てみたいですね.「アバターが表現する」とある訳ですがNMSなんかはどう表現されるのか,微妙なニュアンスなどがどう解釈されて表現されるのか,それらを総合した利用者の満足度や実用場面での感想などなど,システムの評価自体も大いに気になるところです.それぞれの手話言語ごとに異なる部分はあるはずなので日本手話の場合にはまた別のシステムが必要にはなってくるのだと思いますが,海外の研究論文などを見ていると共通する部分はけして少なくないようにみえるので,流用できる(というか共有できる,かな)部分は案外多いのではないかという気がしています.

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2007年9月13日

政局に触れてみようか

更新情報:4件
「Study > 関連書籍」にたまっていたものを追加.まだかなり残っています...
「Study > 文献リスト」にたまっていたものを追加.これもまだかなり残っています...
「Hobby > デザイン実験室 > Table」を作りました.テーブルの装飾に関するいろいろを扱ってみようと思います.
「Hobby > PCの部屋 > お勧めのソフトウェア」にいくつか追加しました.何を追加したのかよくわからなくなっています.

更新情報だけ書くのもあれかなと思ったので,政局にでも触れてみようかとおもいます.記事の引用だけですが.

The prospect of a DPJ(Democratic party of Japan = 民主党) victory in the next lower house election is superficially attractive, because it could be the dawn of a new era of multi-party democratic politics after decades of LDP(Liberal Democratic Party = 自民党) dominance. But there is no guarantee that the DPJ, led by an old-fashioned politician who defected from the LDP, would be any better than the incumbents.
(中略)
Japan needs a leader with the charisma and political tact - and therefore the popularity and the staying power - of Mr Koizumi, but with a little more substance and determination than he displayed when it comes to the vital business of modernisation and reform. Sadly, there are no obvious candidates waiting in the wings.

(FT.com / Home UK / UK - Back to the past in Japanese politics より引用)

本文はもっと長いです.引用した後半部分については納得しかねますが,まぁ,冷静な批評ですよね.無責任だなんだとまくし立てたり自社の主張と絡めようとしてばかりいないで普通に報道してくれればいいのにと思います,日本のメディアも.

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2007年9月 8日

それはふっかけ過ぎなのでは

フォティーンフォティ技術研究所は3日、ファイル交換ソフト「Winny」のネットワークにおいて、指定した任意ファイルの発信者IPアドレスを特定し、情報漏洩が発生した際の事後対策を支援するためのツール「WinnyRader」を発売した。
(中略)
WinnyRaderでIPアドレスを把握した情報漏洩の当事者(企業)は、ISPなどに連絡し、指定したファイルを保持するユーザーにファイルを削除してもらうよう依頼することなどが可能となる。同社では、Winnyネットワークで発生した情報漏洩の事後処理や経過観察に有効としている。
WinnyRaderの提供形態は、自社の情報漏洩対策などに利用できるエンドユーザー用の「WinnyRader End User Edition」と、第三者に情報漏洩の事後対策コンサルティングを行なうサービス事業者用の「WinnyRader Service Provider Edition」がある。料金は、ともに500万円。

「Internet Watch - Winny流出ファイルの保有IPアドレスを特定、情報漏洩の事後対策ツール」より引用

他に競合する業者がいないからなんでしょうけれど,いくらなんでもファイル保持者にISP経由で削除依頼するのを補助することができる(あるいはそれしかできない)ソフトウェアの料金が500万円というのはふっかけ過ぎだと思います.記事を読む限りでは十全な機能が備わっているとはとても思えないシロモノです.

  • ファイルサイズやハッシュはどうとでも変えられるのでファイルの特定が完全に成功するとは思えない
  • また,流出そのものを止められるわけではないので情報統制の決定打になるわけではない=つまりWinny対策足り得ない
  • ということは「どのくらいひろまっちゃったかなぁ」というのを眺めるだけのものになるのではないか
  • そもそもこのソフトウェアが稼働しているクライアントのIPアドレスを弾かれたら手も足もでないのではないですかね.ファイアウォールはとっても優秀です.
  • そういえば通信の秘密はどうなるのでしょうか
  • だいたい,こんなソフトウェアを導入しなければならないような企業は信用できるのか

などなどの疑問が残るわけです.最後のは蛇足ですが.まぁ,実際のところどうなのかはわかりませんけどもね.

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2007年7月10日

素晴らしき語義矛盾

「自主的に寄付するよう求める」

ニュースを読んでいる人たちはなぜあんなにも普通に原稿を読み上げられるのか,不思議です.歴代の社保庁長官や厚労省事務次官に賞与の返納を求めていますというニュースが昨日あたりから報道されていますね.するかしないかはどっちでもいいやと思っているので良いんですが,言葉の方がどうも.

語義矛盾だからということよりも,このフレーズの裏に「返納するのが当たり前だ」という意図が透けて見えることの方が気になります.返納したからと言って禊ぎになどなるはずがないので,返納を求めること自体には風当たりを弱めたいという消極的な意図を認めることぐらいしかできないでしょう.にも関わらず,仮に返納を拒否する人がいたらこのトピックだけがエスカレートしていくかもしれない,というのは容易に想像できます.あるいは返納したとしても,そこに「返納するのが当たり前だ」という意図があるのだとしたら,前者と同様に,システムの不備として議論していたはずの問題が,個人の資質の問題にすり替えられる瞬間が目撃できるのではないかと思います.そんなことは誰も求めていないはずなのに.

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2007年7月 4日

認識の違い,際立つ

アメリカ政府で核不拡散を担当する特使を務めるジョゼフ前国務次官は、広島と長崎への原爆投下について「戦争を終結させ、結果的に多くの日本人の命を救った」と発言し、原爆投下に対する日本とアメリカの認識の違いをあらためて際立たせました。

(NHKニュース より引用)

こういう結果論だけで物事を考える輩は大嫌いです.

核兵器のような大量破壊兵器廃絶をリードするはずの日本政府閣僚から「しょうがない」なんていう発言が飛び出したことには開いた口が塞がりませんが,核不拡散の担当特使という肩書きを持つ人がこういうことを言ってしまうんだなぁと思うと,顎が外れそうです.穿った見方をすれば,「核爆弾を投下していなければ,日本が降伏するまでの間に,(民間人も含めて)さらに多くの人々を殺すつもりでした」と言っているようなものだと思いませんか.

記事中には「認識の違いを際立たせました」とありますが,詰まるところ「同じ未来を見ていないということがはっきりしました」ということだと思います.広島や長崎をはじめとして(日本政府は本気で思っているかどうか怪しいので含めない),核兵器廃絶を訴える側は「結果として多くの人が亡くなってしまったけれど,遺された我々は,未来に同じ大量虐殺が行われないような選択をしていかなければならない」と考えているはずです.でも久間さんやこの特使は「結果として多くの人が亡くなってしまったけれど,多くの人が生き残った」という認識です.言い方を変えれば,結果だけでものを考える思考停止状態であることはもちろん,被害を受けて亡くなったり後遺症に悩まされたりしている人たちの命と生き残った人たちの命との間に違いを認めているということ.でもそんな違いは認めてはならないし,そもそも違いなんてないはずです.

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2007年6月26日

話すときは相手を見て

今日は久しぶりにテレビをつけてニュースを見ていたのですが,安部さん阿部さん(日本の総理大臣)の,あれなんて言うんだろう定例会見ていうんですか(我ながらアホっぽい発言だ),あれを見たんですが,なんだかものすごく違和感を覚えました.

理由は簡単で,誰に向かってしゃべっているのかわからないからです.本人は「カメラの向こう側にいる国民に向かってしゃべっている」つもりなのか知りませんが,あんな感じでしゃべるんだったら記者なんていらなくて,質問を吹き込んだテープでもなんでも流せばいいんじゃないでしょうか.だって相手に向かって答えてないんですから(質問してるのはその場にいる記者であって私たちではありません).

安部さん阿部さんに限らず,TVを見ていると時々ああいうパフォーマンスをする人がいますが,そういう場合にはもれなく違和感を覚えるわけです.やりとりの行われている現場であるにもかかわらず,そういう人たちの身体は相手に向けられていなくて,やりとりが崩壊しているような印象を受けます.多分に形式的な場だろうとは思いますし,質問の内容がある程度事前にやりとりされていたりするのだろうとは推測しますが,それでも参加者のいる相互行為場面であることには違いないのですから,色気出したりしないで,安心して見ていられるやりとりをして欲しいなと思いました.

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2007年6月24日

横領されていたものもあるそうです

年金保険料の一部を収納担当の職員が横領している事例があるとして、社会保険庁は全国の実態調査を始めた。保険料横領は発覚している分だけで2002年までに1億1000万円を超すと判明、未発覚のケースもあると見られる。社保庁は市区町村職員を調査する方針だが、同庁の地方出先機関も対象になる可能性がある。保険料横領は、払ったはずの保険料納付記録がなくなっている「消えた年金」などの一因とみられる。調査と情報公開を急ぐ必要がありそうだ。

(NIKKEI NET:主要ニュース より引用)

入力ミスによる記録漏れではなくて,記録されてはマズイから意図的にしなかった,というものがあるということですね.廃棄した台帳もそうだったんでしょうか.「開いた口がふさがらない」というのはきっとこういう時に使う言葉なのでしょう.ちゃんと仕事してないだけだと思ってたんですが,まさかここまでとは.全ての職員さんたちがそうではないんでしょうけれど,とてもやるせない気持ちでいっぱいです.社保庁が調査をすると書いてありますが常識的に考えて警察でしょう,動かなくてはならないのは.

解決なんてできるんでしょうか,この問題.

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2007年6月 2日

皮肉たっぷりに

政府の知的財産戦略本部は5月31日、「知的財産推進計画2007」を正式決定した。ファイル交換ソフトによる著作物のダウンロードや、インターネットオークションにおける海賊版の出品について、違法とする方向で法整備を進めることなどが盛り込まれている。

(中略)

そのほか、ネット検索サービスで用いられるサーバーに文書や画像データが複製される問題については、著作権法上の課題を明確にして2007年度中に結論を出すとしている。

(「知財推進計画2007」正式決定、ファイル交換ソフトからの複製禁止など より引用)

ファイル交換ソフトでの話はまだわからなくもないですが,上記引用部分の下半分は,本気で「問題だ」と考えているのであれば正気の沙汰ではないと思います.国内に住んでいる人でインターネットサービスを利用している人のほぼ全てが違法行為に手を染めていることになります.つまりインターネットを全否定するようなものです.実際,GoogleやYahooのような検索サービスを提供しているところは問答無用でアウト.その上私がこうやって引用してエントリを書いている(今回は一部ですが全部のこともあります)こと自体,「文書が複製される」ことになる可能性があるわけですから,いつ逮捕されるかわかったものではありません.

違法にコンテンツが複製されることで元々の利益が発生しないどころか損害を被っているというのが根拠としてあるのでしょうけれど.こうやってガチガチに管理したところでコンテンツの売り上げが伸びるとは思えませんし,身内の不始末もまともに処理できない人たちにまともな運用ができるとも思えませんけどね.

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2007年5月23日

来春開校のろう学校

国内初の「日本手話」ですべての授業を行うろう学校が、来春の開校へ向け準備を進めている。今年3月、都が国に申請した特区申請が認められた。子どもたちが自然に身につける「日本手話」を第1言語として学ぶ教育法は、ろう教育の選択肢を広げる一歩として期待されている。

(中略)

設立準備委員会事務局の長谷部倫子さんは「これまでのろう教育は健常者に近づくことが目標だった。手話を身につけることで自分に自信を持ち、言いたいことが表現できる自我を育てたい」と話している。

(国内初 日本手話で全授業、東京・品川に来春開校 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) より引用)

来春からということで今しばらく時間がかかりますが,ようやくここまで漕ぎ着けたか,と.始まってから考えなければならないこともたくさんでてくるだろうと思いますが,職員の方や先生方,そして入学する学生のみなさんにもがんばってほしいなと思います.設立準備金の寄付を募っているとのことなので,このブログを見ている方(どのくらいいらっしゃるかわかりませんが),ろう教育や言語教育に関心をお持ちの方,よろしければぜひご協力をよろしくお願いいたします.

少し話がずれますが,引用した長谷部さんの言葉は重く受け止めなければならないものだと思っています.ろう教育と語学教育,健常者と母語話者とはそれぞれ読み替えが可能なもの.同化する(させる)ことを目的としない,相手への共感から始まる言語教育が重要なのは言うまでもありません.

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2007年5月20日

お酢専用ロボット

たまにはばかばかしい話題を.

(株)ビルドアップは18日、タマノイ酢(株)からの受注を受け、お酢についてのプレゼンテーションを行なう企業ロボットを開発したと発表した。このロボットは、同社エンターテインメント・ロボット技術の粋を集めるとともに、お酢の知識は世界一だという。大阪・タマノイ酢の新社屋にて7月より稼動を開始する。

(ビルドアップ、世界一お酢にくわしい“お酢専用ロボット”を開発 より引用)

上記のリンク先で紹介されているロボットですが,無駄にカッコイイフォルム.スターウォーズに出てきても違和感がなさそうです.もう少しかわいらしい外見の方が良かったんじゃないかなぁと思わないでもないですが,エンターテインメントとしてみれば1級でしょうね:-)

それはさておき,昨日は友人の結婚式第2弾でした.明治記念館での披露宴に参加してきたんですが,広いんですね,明治記念館って.あやうく迷いそうになりました.

友人はニコニコしすぎて顔がひきつっていたような気がしないでもないですが,一日がかりで本当に大変だったと思います.最初の挨拶では「2人で幸せな長編小説を書き上げてください」とのスピーチがありました.出版関係の方が多くいらっしゃっていたので色が出たんでしょうか.素敵なスピーチですね.私はと言えば,リクエストがあったのでチェロを弾いてきました.ちょっとだけ失敗したところがあるのは内緒です.

とにもかくにも,心からの祝福を!

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2007年2月16日

削除手順の誤り?

人ごとではない記事を見つけたのでご紹介.

千葉銀行によると、この行員は2003年頃に自宅の個人所有PCでファイル交換ソフトを使用していたが、2004年までに自主的に削除。しかし、削除手順に誤りがあったために、ファイル交換ソフトが残留していたと説明している。その後、行員の自宅PCがウイルスに感染して顧客情報が流出、2007年2月14日夕方に発覚したという。

Winnyを使うには,それなりにPCの操作に関する知識が必要です.少なくともこの行員はそれだけの知識は持ち合わせていたわけですが,そんな人間が,いったいどのようにしたら削除手順を間違えることができるのか教えてほしいものです.

「削除手順に誤りがあったために」というのはたぶん苦し紛れの嘘です.自主的に削除なんてしてなくて,ずっと使ってたんだと思います.ウィルス対策を怠ったのか,自分の技量を過信したのかわかりませんが,ウィルスに感染してファイルが流出したんでしょう.それをごまかすための嘘だと思います.どれだけ苦し紛れかというと,朝起きたら虫になっていたグレゴール・ザムザが,部屋へ入ろうとする家族を安心させようとして,時間稼ぎのためについた嘘ぐらい苦し紛れです.もっとも彼の場合は比べものにならないくらい深刻な問題に迫られていたわけですけれど.

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2006年12月13日

Winny開発者に有罪判決

金子氏は当時Winnyにより著作権侵害となるファイルが広くやりとりされていることを認識しており、こうしたソフトの提供が公然と行なえることではないことも知りながら、Winnyの開発・公開を続けており、こうした行為は独善的かつ無責任であり、批判されるべきものと指摘。自身のWebページなどで、著作権侵害を行なわないように呼び掛けていたことなどを考慮しても、金子氏の行為は幇助にあたるとして、罰金刑が相当であると結論付け、罰金150万円の有罪判決を言い渡した。

有罪判決の理由が上記のようなものであれば,HDD製造者,CD-Rなどのメディア製造者,あるいはインターネット接続業者も著作権侵害の幇助で有罪にならなければおかしいはずです.そこのところ,裁判長はどう考えるんでしょうか.それにWinnyでなくとも違法なファイルはいくらでもウェブ上に転がっています.匿名性の高い方法でそれらをダウンロードする手段もいくらでもあります.それについてはどう考えているのでしょうか.NPO法人「ソフトウェア技術者連盟」は今回の判決を「不当判決」ととらえていますが,私も上記のような理由から不当判決だと思います.少なくとも議論が尽くされた状態で出された結論であるとは認められません.

まだ地裁の段階ですから今後は高裁,最高裁まで争うことになると思います.それまでに充分な議論がされることを望みます.このままでは今までと何も変わらないですからね.

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2006年12月12日

ゲーム内の経済活動は課税対象か

「仮想」資産に課税といわれても.小さい頃にままごとなんかで作った紙のお金に課税されるみたいでまったくピンときません.「正気ですか?」と訊きたくなるのだけは確かですが.

記事によれば,オンラインゲーム内の資産譲渡などが課税対象になるかどうか,どころの話ではなくて実際に課税するつもりで話をしているそうです.ゲーム内の通貨を実世界での通貨(円とかドルとか)に換金するというのが行われていたり(本当は禁止されてますけど)はしますが,そういった行為が行われたどうかとは関係なく.

「最終的には利益が生じたのかどうかが焦点になる」と述べられていますが,結局のところ時間でしか計れないんじゃないかなと思います.つまり,ヴァーチャルな世界での利益を得るのに「費やした時間」を,プレイヤーが実世界で経済活動を行った場合に「生じたはずの利益」に変換するということです.オンラインゲームはおそらく,これから先どんどんメジャーになっていくジャンルなのでしょうし新しい市場として発展していく可能性はあるわけですが,その方向での方策を考えた方がいいんじゃないかなと思います.わざわざゲーム人口を減らすようなことをしてどうするのですか.

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2006年12月10日

検索サーバー:国内に設置 実現へ著作権法改正方針

MSN-Mainichi INTERACTIVEより一部引用

政府は9日、インターネットの検索サービスに使うサーバーコンピューターを国内に設置できるようにするため、著作権法を改正する方針を固めた。現行法では、著作物の権利者に無断で検索用サーバーに著作物を保存したり、編集することは違法となる。このため、国内向けの検索サービス事業者もサーバー自体は海外に設置している。日本独自の検索ビジネスを後押しするため、遅ればせながら法改正に取り組むことになった。同法をデジタル社会に対応させるための他の項目と合わせ、改正案を08年の通常国会に提出する。

日本独自の検索エンジンを作ろうという話が少し前に出て動き出しているようですが,いざやろうとしたら現行の著作権法に足をすくわれましたというコントのような話.

結局のところ知的財産というイシューに対する行政の認識がどれだけ甘いか,浅いかが露呈されただけ.法改正にしても「08年の通常国会に提出」となっていますが,遅すぎます.状況も変わるだろうし,政府・行政機関以外の場所での議論もかなり進むはずです.基礎なり基盤なりを作ろうという意図でやっているわけではなくて,お金の使い道を探していたら検索エンジンに行き着きましたということなんじゃないだろうかと思ってしまいます.

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