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会見等の情報保障についての覚書 [weblogs]

各局の報道についての覚書です.

現在ではどの局も手話通訳をPiPで入れていますが,一番最初の会見では,たしかどの局も手話通訳がつけられていなかったと思います.政府側の対応として初回から手話通訳が用意されていなかったのかもしれませんが,いずれにしろ残念な結果です.また字幕もついていませんでした.日本手話話者の方々への情報保障としてはひとまず配慮を示したという点で,合格ではないにしろ評価できるかなと思いますが,中途失聴者や難聴者への配慮がまったく見られなかったのが非常に残念でした.すべての聴覚障害者が手話を解するわけではない,ということを是非次の報道では肝に銘じていただきたい.

それから衝撃的だったのは,手話通訳がつくようになった後のテレビ東京の会見報道.手話通訳をフレームアウトさせるように官房長官にズームインし,なおかつPiPをつけないというものでした(この様子を見ている方はたくさんいたと思います).これについてはその場でウェブサイトのフォームから意見を送りました.ただしこういったことへの対応は行政レベルでのガイドラインや体制の整備が必要不可欠なので,テレビ局だけでなく私たち自身も含めて考える必要があります.災害時に情報弱者となる人々にとって,自分の理解できるメッセージが公共の場で削られていくことがどれほどの疎外感につながるかを,言語問題として考えられるかどうかにかかっていると思います.

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