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ゴフマン, E. (1980) 『集まりの構造』 誠信書房. [memorandum]

集まりの構造機会を得て久しぶりに読み返しました.原著は1963のBehavior In Public Places: Notes on the Social Organization of Gatheringですね.日常の活動に目を向けただけではなくて,目を向けた上でこれだけ精緻に私たちのしていることを描き出したということには素直に感動を覚えます.

読んだのはもちろん(?)翻訳されたもので,日本語に翻訳されているからといっても全く持って難解な印象は変わらないのですが,前に読んだときとは印象が少し変わっていました.以前は関与についての論考(主要関与と副次的関与,支配的関与と従属的関与)に引かれていた記憶がありますが,今回改めて読んでみて「その場で実際に人々が何をしているのか」ということと「その場で規範的な振る舞いだと考えられていることは何か」という2つの区別が議論を展開する時に重要なことだったのだなと理解しました.主要関与と副次的関与,支配的関与と従属的関与という組が別々の相(といったらいいかしら)にある概念なんだなということが,よりはっきりと理解出来たように思います(幻でないといいのですが).それから状況(situation)と場面(setting)とを区別して考えているところも非常に興味深く読みました.物理的・空間的環境である状況と,その中に生じる場面という区別は必要があってしているはずですが,この2つも同じように「していること」と「考えられていること」との区別に関わっているのかなと思います.

個人的にはこういった概念を,日常活動の中で人々(特にろう者をはじめとした手話使用者)が出会う言語使用場面と,それに伴う言語問題を考える上でどのように役立てることができるかを考えていきたいところ.すでにいろいろな仕事がありますが,なんとかして突っ込んでいきたいものです.

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