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学会シーズン到来 [research]

言語政策学会が昭和女子大にて開催.6月からはあちこち学会の開催が続きます.もうそんな時期なんだなと時間の早さを感じながら,思いのほか人の多い電車にのって三軒茶屋まで.

在韓日本人の日本語(母語)継承や地方自治体での言語サービス提供の実態調査など,いろいろな話がきけて勉強になった一方で,発表の多くでとられている視点がトップダウンであることに少し物足りなさを感じました.言い換えれば政策を実施する側の視点からの効率や有効性,意図を明らかにすることに加えて個人的な言語活動に関心を持つことにも同等かそれ以上に意義があるはずだろうということ.

社会や教育といった領域に対する施策としての言語政策を考えるときには政策の実施側だけではなくて,影響を被る側も必ずいるはずです.今日聞いた発表ではほとんどが実施側の問題認識とそれに対する調整の計画および実施というマクロレベルでの言語管理(政策)を焦点にしていました.目指すところは「よりよい」言語政策とは何かを考えることにあるのだと思われますが,それには同時に影響を被る側が実施された政策をどう捉え,どんな評価をしているのか,不満があったときにどんな行動をとって問題を解決する,あるいは解決しないのかというミクロレベルの言語管理の視点が必要になってくるように思います.というよりも,マクロレベルで認識される逸脱がミクロな個人的活動への関心からもたらされるものでないと,実際のところ実施した政策に意味があったかどうか検証できないんじゃないかなと.

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