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第21回 社会言語科学会研究大会 [workshop]

予稿集3月22日(土)と23日(日)は社会言語科学会の,第21回研究大会で,今回は日本手話の会話を対象にした研究の発表をしてきました.外せない用事ができてしまって22日だけの参加だったのが心残りですが,収穫の多い大会だったと思います.

発表中,ラップトップのバッテリが落ちるというあり得ない失態をやらかしてしまったので,言えなかったことなどの補完もかねて,参加報告などしてみようと思います.

自分の発表の補完

自分の発表では,日本手話の二者間会話でみられるターン・テイキングを,いくつかのタイプに分類して考えてみたらどうだろうか,ということをしゃべりました.今のところ,音声言語(たとえば日本語)と比べてここに特徴があるというようなことを言うつもりはなくて,単純に日本手話の会話ではどんなターン・テイキングが起こりうるのか,いくつかのタイプがあるとすればどのような特徴が認められるのか,ということを丁寧に考えてみようと思っています.そのための準備として,4つくらいタイプがありそうだよということを話したわけです.

分析には音声言語研究での枠組を援用していて,まるっきりそのまま,それが手話言語研究に使えるかどうかについては理屈をこねないといけない部分があるかなと思っています.ただ,手話言語には記述可能な構造ないし体系があるということを考慮するならば,一定の記述の手続きに則った分析が可能だと考えています.具体的に言えば統語構造,やりとりの連鎖,相互行為上のマーカーなどは,日本手話の会話を分析する時に利用可能な道具として考えてよい,ということですね.もちろん,こういった道具は少し組み替えたり精緻化したりする作業が必要ではあるので,急いでそこらへんを考えようと思います.

出会えた人々

上述したような補完はコメントをしてくれた人たちがいてこそできるものです.学会などに参加すると専門がもっと近い人だとか,少し離れた位置から批判してくれる人だとか,いろんな人たちと出会えるのが一番の収穫だと思います.今回もそういう人たちにたくさん出会えました.この場を借りて御礼をば.

それで一番衝撃だっというか,よかったなと思えたのは,手話会話の研究者に会えたこと.しかもやろうとしていることがかなり近い.いろいろとフィードバックもいただきましたし,少しの時間でしたがデータをみて意見交換をすることもできました.別の機会には私の方からフィードバックをたくさんしなきゃいけませんね.私が出不精なのが一番の原因なんだとは思いますが,なかなかそういう方にはお目にかかることが少いので,今回はそういう意味でも貴重な機会になりました.

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