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ろう者間会話での調整 [research]

昨日,5月5日は先日の調査のフォローアップ.20分ほどの録画資料を,協力者2人に確認しながらインタビューをしてきました.協力者の方々はもちろんのこと,セッティングなどで世田谷福祉専門学校の学生さんにも多大なるご協力をいただきました.この場を借りて御礼申し上げます.

さて,最近は会話分析でいうところのrepair,もう少し大きい枠組みでは言語管理でいうところのadjustmentを中心に手話会話での話順交替を考えています.今回の調査でもそこを重点的に確認しましたが,一番気になっているのは相手のどのような反応を調整開始のトリガーとして認知しているのか(反応の有無も含めてどんなタイプがあるのか),そのトリガーが「発話の内容理解の問題」や「意味の曖昧さの解消」などのどのようなゴールに結びついているのか,といったことです.つまり話順交替での問題を,逸脱から調整実施までの一連の言語管理プロセスとして理解しようとしているわけです.

それからもう少しシステマティックな話だと,話順交替時に現れる「重なりoverlap」のタイプについても少し確認してきました.今のところ2つはありそうだと思っていて,1つは現在の話し手が交替時にできる隙間を埋めるように同じ表現を繰り返しているタイプのもの,もう1つは現在の聞き手が相手の発話内容を理解した時点で開始するタイプのもの.それぞれのタイプを「話し手・聞き手の双方からみた場合」で記述できていないという欠点があるわけですが,フォローアップで確認できた内容からなんとか見通しがつけられそうだと感じています.

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