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ろう者の会話管理 [research]

つい最近やった調査から,ろう者が会話のなかでどんな調整をしているかについて考えています(元々は会話中の沈黙を考えようと思って計画した調査だったのですが,諸事情で後回しにすることに).

中身を組み立てるときにもっともリファレンスとして使っているのは協力者へのインタビューですが,彼・彼女たちからの報告をながめていると手話言語だからといって音声言語と違うことをしているわけではないということがよくわかります.例えば「相手によってキュードスピーチを使う/使わないを選択している」というのはメディアの選択という意味ではユニークな問題かもしれませんが,もう少し大きく相互行為に臨む場合の事前調整と考えるとかなりユニバーサルな問題です(ちょっと飛躍しすぎでしょうか).また「(会話を)盛り上げなければならないと思ってたくさんしゃべった」という報告は,必ずしもろう者に特有の調整行動だとは思われません.相互行為として手話会話と音声会話を比べてみると共通している部分がかなりあるわけですね.

つまり相互行為を見るときに,観察された事柄をろう者同士の会話だからといって「ろう者に限った話」として扱うべきではないというのが一番のキモ.扱いたい対象(文構造を見るのか,表情と意味との関係を見るのか,など)にもよるので一概に言えないことなんですが,そういう風に考えておくことも大事なことなんじゃないかなと思っています.

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