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Frederich Chopin, "Chopin: Piano Works", -Martha Argerich-, 2004, EMI Classics

言わずとしれた世界最高のピアニスト:アルゲリッチのショパン.しかもピアノソナタ第3番にマズルカ3曲,ノクターン,スケルツォときてポロネーズ第6番«英雄»です.悪いはずがありません.音色が瑞々しいのは今でも変わりませんが,この盤ではより強くそれを感じることができるかもしれません.

一番の目玉はたぶんピアノソナタ第3番.ショパンらしさとアルゲリッチらしさが凝縮された名演だと思います.ショパンの創り出した旋律には心踊りますし,それを淀みなく自由に演奏するアルゲリッチには強く惹かれるものがあります.「煌めいた」という形容が曲,奏者ともにこれほど適当な組み合わせは他にないんじゃないでしょうか.聴いている間中幸せな気分になれる1枚です.

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J.S.Bach, "Cello Suites", -Pierre Fournier-, 1996, PolyGram

録音自体は1960年.1,3,5番と2,4,6番に分かれているものもありますが,2枚組の全集になっているものが1996年に発売されています.

バッハの無伴奏組曲はカザルス,トルトゥリエ,ロストロポーヴィチ,シュタルケル,マイスキーなどなどの多くのチェリストが録音を残している名曲です.そのなかからフルニエの演奏を取り上げるのは,彼の演奏が曲の良さをもっともはっきりと感じさせてくれるものだと思うからです(他のチェリストたちの演奏が良くないという意味ではありません).

第1番から第6番までが共通した構造を持ちながらも,描き出されるテーマはそれぞれに異なっていて,どれも美しいものです.第1曲のプレリュードを取り上げてみても,流麗なアルペジオが印象的な第1番,枯れた味わいの中にも情熱的色彩の濃い第2番,全組曲中でも最高の高揚感が表現される第3番,広い音域を自由に行き来しながら劇的に結ばれる第4番,重厚な響きが楽しめる第5番,高音域での緊張感と美しさが際だつ第6番,どれも甲乙つけがたい名曲といって良いでしょう.フルニエの演奏ではこれらの多彩な表情と音色とを充分に堪能することができます.

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J.S.Bach, "Violin Suites & Partitas", -Henryk Szheryng-, 1968, Deutsche Grammophone

1967年の録音をデジタルリマスタリングしたものがこのCDです.演奏は言わずとしれた名ヴァイオリニスト,ヘンリク・シェリング.とても立派で典雅な演奏をするヴァイオリニストだと思っています.

バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータでは,有名どころでパルティータ第1番のサラバンド,第2番のシャコンヌなど.特にクラシックが好きというわけではなくとも耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか.それだけに録音が数多く遺されていますが,シェリングの演奏はその中でも,力強く艶のある音色,説得力のある楽曲解釈によって群を抜く名演であると言っていいでしょう.

シェリングの遺した録音はかなりたくさんあります.ヴァイオリンソナタやコンチェルトはもちろんのことですが,ルービンシュタイン(p)と組んでの演奏は素晴らしいものが多くあります.とりわけフルニエ(vc)を加えたトリオで演奏しているブラームスのピアノトリオの録音は他の2人との掛け合いが素晴らしく,曲の要所を捉えた演奏になっています.

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Friedrich Gulda & Joe Zawinul "Music for Two Pianos", 2006, Sony JAZZ

グルダ,ザヴィヌル,ともに有名なミュージシャンですが2人の演奏からなる珠玉の1枚と言えるのではないかと思います

グルダはもともとはクラシック畑の巨匠ですが,1970年代からジャズにも携わるようになり人気を博していました.ザヴィヌルは当時も今も絶大な支持を得ている(と個人的に思っている)Weather Reportというバンドを率いて活躍したモダンジャズのプレイヤーです.収録されているのはブラームスの"ハイドンのテーマによる変奏曲",グルダ作曲の"2台ピアノとバンドのための変奏曲",ザヴィヌル作曲の"Volcano for Hire"の3曲だけですが,3曲ともライブ録音で演奏者のノリ・会場の空気がとてもよく伝わってきて,内容・演奏ともに充実した非常に満足感のある1枚です.

ジャンルを越えた,という形容をよく耳にしますが実際には「越える」というよりも「融合する」んでしょうね.違う畑で育ってきた2人がコラボレーションをするというのは,初めこそ驚きの対象にはなるのでしょうけれど,このCDの中にある音楽はそれを前景として感じさせません.演奏している2人だけでなく会場の聴衆も「音楽やってまーす!すごく楽しいでーす!」っていう根源的な部分で一致していて,ちょっと嫉妬してしまいます.

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